俳優として目覚しい活躍をしているド・ギョンス(EXO ディオ)が主演する映画『言えない秘密』が、今年前半に日本で公開されることが確定している。
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この作品は、忘れられない初恋の記憶をピュアに描いたファンタジーロマンスであり、ウォン・ジナがヒロインに扮している。2人の主役コンビがどのように珠玉の物語を抒情的に展開していくのか。その点がとても注目されている。
振り返ってみれば、ド・ギョンスの演技で特に惹かれたのが、『100日の郎君様』に主演したときだった。時代劇は、独特の所作や言葉遣いが求められる。現代劇に比べて準備に膨大な時間と労力を要するのだ。
さらに、撮影の拘束時間も長く、集中力を極限まで高めなければならない。そうした厳しい環境の中で、ド・ギョンスは持ち前の果敢さと情熱を武器に、堂々と時代劇の主役に挑んだ。
彼が演じた世子イ・ユルの運命は、激しく揺れ動く。王宮に君臨し、泰然自若としていた序盤……しかし、政敵の陰謀によって暗殺の危機にさらされ、記憶を失ってしまう。その結果、華やかな宮廷を追われ、一転して冴えない田舎の農夫になっていく。
さらに、ナム・ジヒョンが演じるホンシムと、運命に翻弄されるかのように夫婦となり、ぎこちないながらも新たな日々を送ることとなる。この劇的な変貌を、ド・ギョンスは巧みに演じ分けた。とぼけた表情の中に哀愁を忍ばせ、軽妙な仕草の奥に深い葛藤を宿らせていた。
『100日の郎君様』は後半に入ると展開が大きく変わっていく。失われた記憶が徐々に甦り、イ・ユルは再び颯爽とした世子の姿を取り戻して王宮へ帰還する。
その過程においても、ド・ギョンスは鮮やかな演技の切り替えを見せ、優雅さと気高さを備えたイ・ユルを体現した。彼の繊細な表現力が、ドラマ全体を格調高く引き締め、見る人を物語の深淵へと誘っていった。
このように、ド・ギョンスの演技は本当に見事だった。最新映画の『言えない秘密』も大いに期待したい。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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