パク・ジヒョンがその演技力を存分に発揮している。公開されたNetflixシリーズ『ウンジュンとサンヨン』で、彼女はキャラクターと一体化したかのような繊細な演技で深い余韻を残した。
『ウンジュンとサンヨン』は、互いを最も好きで憧れながらも、時には嫉妬し憎み合い、一生にわたって複雑に絡み合う2人の友人、ウンジュンとサンヨンのすべての時間を描く物語である。
劇中でパク・ジヒョンは、何不自由なく育ちながらも自分には決して手に入れられないものを持つ明るく温かなリュ・ウンジュン(演者キム・ゴウン)を羨む人物チョン・サンヨンを演じ、説得力あるキャラクターの人生を築き上げた。
彼女は、友情と愛の狭間で揺れる20代、不安な再会ののち幼い頃から抱えていた欠落が極限に達し自ら友情を断ち切った30代、そして静かに死を前にウンジュンと最後の思い出を作る40代まで、サンヨンという人物の時間を幾重にも積み重ねた。
パク・ジヒョンは空虚な眼差しや切ない表情でキャラクターの傷を表現し、その感情の渦をスクリーン越しに伝えた。
特に物語の大半で感情の振れ幅を見せなかったサンヨンが、兄チョン・サンハク(演者キム・ジェウォン)の真実に直面し崩れ落ちて涙を流す場面は、観る者の胸を締めつけた。
さらにスイスで描かれたウンジュンとの最後の瞬間は視聴者の涙を誘い、世代ごとに変化するスタイリングもキャラクターの魅力を一層高めた。
ただ憎むことはできず、心惹かれてしまうサンヨンに完全に同化したパク・ジヒョンは、全15話にわたる長い旅のあいだ観る者をその人生に引き込み、まるで傷跡のように深い余韻を残した。
幅広い演技のスペクトラムを改めて証明した彼女は、映画『ワイルド シング』『自筆』、ドラマ『明日も出勤!』など、スクリーンとテレビを行き来しながら多彩なジャンルで活躍を続ける予定である。
なお、パク・ジヒョン主演の『ウンジュンとサンヨン』はNetflixで独占配信中である。
(記事提供=OSEN)
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