“ひと山当てたい”時代の欲望を描く―Disney+『パイン:ならず者たち』監督×原作者が語る創作の裏側

2025年07月26日 話題 #Disney+
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Disney+オリジナル『パイン:ならず者たち』のカン・ユンソン監督と、原作ウェブトゥーン『パイン』を手がけたユン・テホ作家が、作品に込めた深い思いを語った。

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公開されたインタビュー動画第2弾では、演出を担当したカン監督と原作を執筆したユン作家が、ドラマ『パイン:ならず者たち』の制作裏話や、原作誕生の経緯をはじめ、作品の核心をなす「欲望」と「宝物」という2つのキーワードを軸に対談を展開。互いに質問を投げかけながら、作品に対する情熱を深く掘り下げた。

まず「欲望」について、ユン・テホ作家は「1970年代に幼少期を過ごし、当時のソウルに渦巻いていた複雑な人々の欲望を子どもながらに感じていた。ひと山当てて身分を変えたいと願う、そんな時代の空気をいつか描きたいと思っていた」と語り、『パイン』執筆の原点を明かした。

これに対し、カン監督は「原作を読んだときに特に共感したのが、“欲望のスケールの大きさ”だった」と述べ、原作への深い共鳴を示した。そして、自身の“お気に入りシーン”を紹介しながら、ユン作家が語るその背景に耳を傾け、和やかなやり取りを交わした。

続いて「宝物」について、ユン作家は「1970年代の背景には、実際に手で触れられる“住宅宝くじ(無住宅の軍・警遺家族、国家有功者、ベトナム戦争派遣兵士の住宅建設基金を作るために発行された宝くじ)”のような、現実的な幸運があった。むしろ現代の方が教育水準は上がったものの、満たされない渇望を抱える人が多く、“宝物”への欲望はかえって強まっているのではないか」と、作品に込めた時代の空気感と感性について語った。

それに応える形でカン監督は、「現代の“ビットコイン”のような抽象的な夢よりも、実際に手にできる何かを探すストーリーのほうがはるかに面白い」と語り、物語が持つ“リアルな冒険”の面白さに自信をのぞかせた。

カン・ユンソン監督、ユン・テホ作家
(画像=Disney+)

「伝説のウェブトゥーン」として知られる原作『パイン』に、カン・ユンソン監督の高い没入感を誇る演出、そして個性豊かなキャラクターたちの魅力が加わったDisney+オリジナル『パイン:ならず者たち』。作品はまさに“生きた物語”として、視聴者を強く引き込んでいる。

韓国では6日連続(7月24日時点)、Disney+のTVショー部門ランキング1位をキープする快進撃を続けており、その人気の高さを証明している。

全11話構成の本作は、7月30日に第6・7話、8月6日に第8・9話、そして8月13日に第10・11話がDisney+で順次配信予定。物語はますます熱を帯び、いよいよクライマックスへと突き進んでいく。

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