「百想」最優秀演技賞にノミネートされたパク・ボゴムに追い風は吹くか

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今年の百想芸術大賞・テレビ部門で最多のノミネートを記録した『おつかれさま』。特に、最優秀演技賞(女性)にIU、最優秀演技賞(男性)にパク・ボゴムがしっかりと候補に入っていた。

【写真】パク・ボゴムが『おつかれさま』最終回のオフショット公開

『おつかれさま』という物語は、済州島(チェジュド)という美しい島を舞台に、深い郷愁と人生のうつろいを描いている。そこに生きる純朴な青年ヤン・グァンシクを演じたのは、透明感とあたたかなまなざしが魅力のパク・ボゴムである。そして、グァンシクが一途に想いを寄せるオ・エスン役を、繊細でしなやかな感情表現をもつIUが演じた。

やがて物語が時を超え、登場人物たちが中年期に差しかかると、役者もムン・ソリとパク・ヘジュンへと移り変わった。その変化はまるで季節の移ろいのように視聴者の心に穏やかな感慨を残した。

また、2人の娘クムミョンがソウル大学に合格した瞬間から、ソウルでの新たな日々が鮮やかに浮かび上がる。ここでもIUが1人2役を務め、母と娘を見事に演じ分けた。

こうした構成を持っていた『おつかれさま』の中で、若きグァンシクの純情な人柄は、見る人の胸に鮮やかな余韻を残した。エスンが結婚後、義母や祖母から心ない扱いを受けるなかで、彼は常にエスンの味方であり続けた。その姿はまるで一本の凛とした木のようであり、孤独な戦いにもかかわらず、揺るがぬ信念で家族に立ち向かった。

パク・ボゴム
百想芸術大賞で注目されるパク・ボゴム

最優秀演技賞(男性)を受賞する可能性

そして最終的には、家族の反対を押し切って夫婦2人だけの生活を新たに始めた。1960年代という時代背景を考えれば、それは勇気と愛情に満ちた大きな決断であったに違いない。

そんな誠実な男グァンシクを、パク・ボゴムは朴訥で味わい深い演技によって丁寧に体現した。彼の出番は物語の前半に限られていたが、その存在感はまるで朝の光のように強烈だった。

後半では回想シーンでわずかに姿を見せるのみであったが、それでも、前半の印象度が抜群だったので、百想芸術大賞の最優秀演技賞(男性)を受賞する可能性も十分にある。

注目の授賞式は、5月5日にソウルのCOEX Dホールで開催される。パク・ボゴムはMCも担っているのだが、果たして当日の会場で歓喜の瞬間を迎えられるだろうか。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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