ドラマ『イ・サン』は韓国MBCで2007年から2008年にかけて放送された作品で、ハン・ジミンは当時25歳で出演していた。やがてイ・サンの側室になるソン・ソンヨンに扮して瑞々しい演技を見せていたのだ。
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それから15年以上が経過して8月12日から韓国JTBCで新しくオンエアされているのが『ヒップタッチの女王』だ。
このドラマでハン・ジミンは獣医のポン・イェブンに扮している。このイェブンが牛の診察をしているとき、自分をめがけて流星が落ちてきてしまった。その瞬間から彼女には特殊な能力が身についた。それが何かと言うと、動物や人間のお尻に触るといろいろな場面が見えてしまうというものだった。
そんな奇想天外な設定で始まった『ヒップタッチの女王』。共演しているイ・ミンギが演じるのはエリート刑事。しかし、ワケがあって地方ののどかな町に転勤となってしまった。早く手柄を立ててソウル広域捜査隊に復帰したいのだが、事件らしい事件も起きずにヤケクソになってしまう。
そんな主人公2人がユニークな出来事を繰り広げる『ヒップタッチの女王』は、次々に登場するキャラが個性的で大いに楽しませてくれる。そんな中で、物語の冒頭で感心したのがハン・ジミンの女子高校生としての演技であった。
すでに40歳を過ぎている彼女はおかっぱ頭の転校生に扮していたのだが、どこから見ても若々しくて高校生そのものだった。普通、実績がある俳優が10代の頃を演じると違和感が残るものだが、ハン・ジミンに関して言うと年齢による違和感がまったくなかった。
ハン・ジミンといえば、昨年も豪華キャストがそろった『私たちのブルース』で新米の海女に扮して印象深い演技を見せている。そんな彼女は『ヒップタッチの女王』でも若々しい高校生からスタートして獣医として奮闘する姿を見せており、多様性がある役を演じられる女優として高い評価を受けている。
『ヒップタッチの女王』は毎週土曜日と日曜日の夜に韓国JTBCで放送中であり、Netflixでも同時に配信されている。ハン・ジミンの新作ドラマとして大いに注目されている。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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