イ・ヨンエはチャングムに主演する前はどんな女優だったのだろうか。
彼女は1971年1月31日に生まれた。中学生で雑誌のモデルをしていて、大学2年生の時に、香港で超有名だったアンディ・ラウが出演するチョコレートのCMの相手役に抜擢された。名前を知られ、1993年にドラマ『お宅の夫はいかがですか』で女優としてデビュー。順調に俳優活動をスタートさせ、1996年にはペ・ヨンジュンとドラマ『パパ』で共演して人気を博した。
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同じ年に大作の『インシャラ』で映画デビューも果たした。イ・ヨンエも凄まじい意欲を見せたが、興行的に大失敗してしまい、イ・ヨンエも深い痛手を受けてしまった。
これがトラウマになって、イ・ヨンエはしばらく自信をもてなかったが、気を取り直し、自分なりの新境地を開こうと努力した。幸い、2000年のドラマ『火花』を成功させて女優としての成長を示した。
再び映画にもチャレンジして『JSA』が興行的に良い成績をあげた。さらに、『ラスト・プレゼント』『春の日は過ぎゆく』でも主役を務め、一流女優の地位を不動にした。
そんな時に持ち込まれた依頼が、朝鮮王朝時代の医女の一代記だった。監督は「時代劇の巨匠」のイ・ビョンフン。魅力的なオファーであったが、イ・ヨンエは不安のほうが大きかった。それでも、覚悟を決めて、2003年に『宮廷女官 チャングムの誓い』で主演を務めた。
主役のチャングムを演じる前に、イ・ヨンエは宮廷料理を学ぶために、宮廷料理研究院で名人から直接習った。この体験はとても大きく、韓国料理の根本をつかむことができて、イ・ヨンエは自信をもってチャングムを演じきった。
たちまち大評判になり、『宮廷女官 チャングムの誓い』は視聴率50%以上という大ヒットを記録。イ・ヨンエはMBC演技大賞も受賞した。こうして、イ・ヨンエはかつての映画の大失敗を『宮廷女官 チャングムの誓い』で見事に雪辱したのだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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