4月3日からテレビ東京で放送がスタートした韓国ドラマ『オクニョ 運命の女(ひと)』。
4月8日に放送される第5話では朝鮮にやってきた明の使節が、キム・ミスク演じる文定(ムンジョン)大妃の一派に敵意を抱き、即位後すぐに亡くなった前王の毒殺疑惑を調査。大妃は調査を阻止するために策を巡らす様子が描かれているが、実際にも文定大妃には疑惑があった。
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朝鮮王朝・第11代王・中宗(チュンジョン)の三番目の正室として権力の頂点に君臨した文定大妃は、中宗の先妻が産んだ仁宗(インジョン)の暗殺を常に狙っていた。
その目的は、自らの血を分けた子を国王に即位させるためであった。そして、仁宗が謎の急死を遂げた際、文定大妃は毒殺の嫌疑をかけられた。
そもそも文定大妃は仁宗の「育ての母」だった。仁宗は中宗の2番目の妻であった章敬王后(チャンギョンワンフ)から生まれたが、章敬王后は病弱だったため仁宗を産んで6日後に亡くなってしまった。そのため、文定大妃が母代わりになった。
しかし、自らの子である慶源大君(後の明宗)が誕生すると、その関係は一変する。わが子を国王にするためには、世子である仁宗の存在が最大の障害となった。彼女が世子の命を狙っているという噂は、当時から公然の秘密であった。
疑念を呼んだ不可解な「餅」
1544年に中宗が崩御し、仁宗が即位すると、その不自然な病状悪化が周囲を驚かせた。疑念の決定打となったのが、仁宗が文定王后のもとを訪れた際に勧められた「餅」のエピソードだ。この餅を食べた直後から仁宗の体調は急激に悪化し、下痢や高熱に苦しむこととなった。
そして1545年7月1日、仁宗は即位からわずか8カ月でこの世を去った。悲願を果たした文定大妃は、実子である明宗(ミョンジョン)を即位させている。
『オクニョ』でキム・ミスクが演じる文定大妃は、一族の栄華とわが子の即位のために、法も情愛も踏みにじった。ドラマの中で明の使節が向けた刃は、当時の人々が抱きながらも口に出せなかった「正義の追及」を代弁しているのかもしれない。
文=韓ドラLIFE編集部
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